「自律神経の乱れ」って聞いたことはありませんか?

長く続く体調不良で病院に行っても、検査では「異常なし」と言われる。
でも実際には頭痛やめまい、動悸、倦怠感、不眠など、つらい症状が続いてしまう。
そんなとき、お医者さんから「自律神経の乱れですね」と言われて、
「なるほど」と納得したような、でもよく分からないまま帰ってきた経験はありませんか?
私は社会に出て、よく分からない不調で、ドクターショッピングをして、時間とお金を使いました。
でも結局、「自律神経の乱れ」で終わりました。
自律神経は、まさに「原因は見えないけれど、不調の大元」とも言える存在です。
自律神経はどこにあるの?
「自律神経」って言葉はよく聞くけれど、実際に体のどこにある神経かご存じですか?
あっ!ここら辺の神経だ!ってイメージできますか?
実は、自律神経は手で触れるものではなく、薄い赤囲い脳から全身に張り巡らされ、内臓や血管の働きを自動的にコントロールしている神経のことです。
あなたが意識しなくても心臓が動き続けるのも、体温が一定に保たれるのも、食べたものが自然に消化されるのも、すべて自律神経のおかげです。
たとえば、夏に汗をかいて体温を下げたり、冬に体が震えて熱を生み出したりするのも、自律神経の働き。
普段はまったく意識しないけれど、命を支える『縁の下の力持ち』なのです。
二つの神経 ―「アクセル」と「ブレーキ」
自律神経は大きく分けると、二つの神経から成り立っています。
交感神経
体を活動モードにする働きをします。
いわば「アクセル」ですね。
朝起きて「よし!今日も頑張ろう」と気持ちが切り替わるのも、この交感神経のおかげです。
心拍数を上げ、血流を増やし、頭をシャキッと働かせてくれます。
副交感神経
体を休ませる働きをします。
いわば「ブレーキ」
夜になると心身を落ち着け、眠りに導くのが副交感神経の働きです。
胃腸を動かし、体を修復モードに切り替える役割を担っています。
この「アクセル」と「ブレーキ」がバランスよく切り替わることで、私たちは健康を保っています。
バランスが崩れるとどうなる?

問題は、この二つの神経の切り替えがうまくいかなくなるときです。
ストレス、生活リズムの乱れ、過労、季節の変わり目などによって、交感神経ばかり強く働いたり、副交感神経が働きにくくなったりします。
すると、動悸・不眠・胃腸の不調・疲労感など、原因が特定しにくい症状が現れます。
結果として、検査では異常が出ないのに「不調」が出る。
それが「自律神経の乱れ」と言われたり、「未病」や「不定愁訴」と呼ばれる状態なのです。
「寝ても疲れが取れない」「休日なのに休んだ気がしない」
そんな経験はありませんか?
これも自律神経のバランスが崩れたサインのひとつなのです。
「自律神経失調症」とは?

ふだんは無意識に働いてくれる自律神経も、乱れるとすぐに私たちの体調に影響してきます。
不調が長く続き、生活に支障が出るほどになると「自律神経失調症」という診断名がつくことがあります。
検査では異常が見つからなくても、確かに体はつらい。
その背景には、自律神経という『見えない司令塔』の働きの乱れが隠れているのです。
つまり、自律神経は普段は意識すらしない存在。
けれども、乱れたときにはあなたの体調や心の状態に大きく影響する、とても重要な存在なのです。


