身体は、私たちより先に今日を始めている

朝、目を開くよりずっと前から、私たちの身体は静かに働き続けています。
心臓は、休むことなく血液を巡らせ、肺は意識とは無関係に酸素を取り込み、自律神経は“今日を生きる準備”を淡々と整えてくれています。
もし、これらすべてを自分で操作しなければならなかったら、気を抜く暇、寝ている暇はないですね。
心臓が止まらないかとドキドキして、ず~~~っと起きているとか?
苦しすぎますね。
私たちが悩んだり迷ったりしている間も、身体は文句ひとつ言わずに、体の中で音楽を奏で続けています。
何もしていないようで、内側は動き続けている
「今日は何もできなかった」と思う日でも、身体の内部では絶えず更新が起きています。
約37兆個の細胞が、破壊と再生のリズムを繰り返し、古いものを手放し、新しいものを迎え入れている。
肌も、血液も、内臓も、数日から数ヶ月の周期で入れ替わり続けています。
停滞しているように見える一日でも、あなたという存在は確実に前へ進んでいます。
感情は、身体の変化といつもつながっている
心だけではなく、身体もまた感情を抱えています。
ストレスを感じるとき、肩が強ばったり、呼吸が浅くなったり、胃が重くなるのは、身体があなたを守ろうとしている証拠。
心が「まだ頑張れる」と言っていても、身体は正直です。
疲労というかたちで静かにサインを出してきます。
特別な方法はいりません。
まずは、いまの呼吸に気づくこと。
強張った筋肉を、ひとつだけ緩めてみること。
それだけで、身体との対話は始まります。
できたことより、続いている営みに目を向ける
この世は「成果」や「価値」を求める世界。
でも、生物学的に見れば、呼吸し、食べ、排泄し、眠る。
それだけで、生命としての役割はもう十分。
・食事はエネルギーの循環
・睡眠は修復
・運動は流れをつくる
これは何かを成し遂げるための手段ではなく、“生きている”という営みそのものです。
今日、何かを美味しいと思えたなら、それだけで身体はあなたの味方をしています。
いちばん長く一緒にいるのは、やっぱり身体

私は、何も出来ない日も落ち着いて休むことができません。
そして、ボーっと過ごしていた日は罪悪感で落ち込みまくっています。
貧乏性と言うのか、変な思考がインプットされているのか…。
でも、そんな日も、何もしなかったわけではない。
身体を休ませるという大きな仕事をしていると考えたら、とても重大な一日だったと褒めるようにしました。
住む場所や環境、人間関係が変わっても、ただひとつ変わらずあなたとともにあるのが身体です。
もし今日が、ただ時間が過ぎるのを待つような一日だったとしても、どうか自分を責めないでください。
あなたが自分を否定していても、心臓はあなたの味方として鼓動し、肺は静かに息を送り続けています。
不安や後悔で心が未来や過去へ飛んでしまったら、一番近くにある“身体の現実”に戻ってきてください。
呼吸。
心拍。
体温。
そこに、揺るぎないあなただけの「いま」があります。
※こちらの記事もぜひご参考に。
⇒朝、体が動かないとき、「守り」かもしれません


