人が離れていくのはなぜ?「自分に価値がないから」と決める前に考えたいこと

二つの波紋 こころとからだにやさしい習慣

人が離れていくとき。

私たちはつい、

「私に価値がないから?」
「嫌われたのかな?」
「何か悪いことをしたのかな?」

と、自分の中に原因を探してしまいます。

人間関係が変わる理由はひとつではありません。

相手の事情かもしれない。
お互いの環境が変わったのかもしれない。
単純に、関係性が変化する時期だったのかもしれない。

そして、もうひとつ。

そのときの身体の状態も、人との関わり方に影響していることがあります。

心だけではなく、身体から人間関係を見てみると、少し違ったものが見えてくるかもしれません。

「自分には価値がない」と感じるとき、身体では何が起きている?

身体の緊張
うまくいかないことが続いたり、疲れが溜まっていたりすると、

呼吸がいつもより浅い。
肩に力が入っている。
姿勢が丸くなっている。
声が小さくなっている。

そんな変化が起こることがあります。

心と身体は、別々に動いているわけではありません。

身体が緊張しているときには、考え方まで狭くなり、
「きっと嫌われている」
「私なんて必要とされていない」
と、悪い方へ受け取りやすくなることもあります。

そして、声のトーンや表情、視線、会話のテンポなどが変われば、当然、相手とのやり取りにも影響します。

だから、人との距離を感じたときに、「私には価値がないから人が離れた」と、すぐに結論を出す必要はありません。

その前に、
「最近、ちゃんと眠れていたかな」
「ずっと緊張していなかったかな」
「疲れていなかったかな」
と、身体の状態を振り返ってみてもいいと思います。

人をジャッジしてしまうとき、身体は緊張しているかもしれない

いつもなら気にならない言葉にイライラする。

人のちょっとした態度が妙に引っかかる。

「なんでそんなことをするの?」
「普通はこうでしょ」

と、人を正したくなるときもあります。

それをすぐ、「私は性格が悪くなった」と考える必要はありません。

疲れていたり、強いストレスが続いていたりすると、普段なら流せる刺激にも敏感になることがあります。

呼吸が浅くなったり、眉間に力が入ったり、喉や肩がこわばったり。

身体がずっと警戒しているような状態なら、周囲を見る目まで厳しくなっても不思議ではありません。

人への見方が変わったと感じたら、「どうして私はこんなことを考えるんだろう」と頭の中だけを掘り続ける前に、「今、身体に力が入っていないかな」と確かめてみる。

それだけで見え方が変わることもあります。

「波動が合わなくなった」と感じるとき

波動が合わなくなった
スピリチュアル界隈では、「波動が変わると、付き合う人が変わる」と言われることがあります。

私は、この感覚にはモヤモヤするのですが、それでも、すべて否定する必要もないと思っています。

ただ、それを「波動」という言葉だけで終わらせず、身体から見てみることもできます。

生活する時間帯が変わった。
睡眠が変わった。
話すテンポが変わった。
興味を持つものが変わった。
以前より静かな時間を好むようになった。

反対に、以前より外へ出たいと思うようになった…など。

人はずっと同じリズムで生きているわけではありません。

自分の生活や身体のリズムが変われば、それまで心地よかった関係に違和感を覚えることもあります。

それは、どちらかが上になったわけでも、どちらかが下になったわけでもありません。

ただ、以前とは少し違ってきた。

「波動が合わなくなった」と感じるものの中には、そんな変化も含まれているのかもしれません。

人が離れたからといって、自分まで否定しなくていい

人が離れると、ぽっかりと穴が開いたように感じることがあります。

特に、長く付き合ってきた人なら、「何がいけなかったんだろう」と理由を探したくなるでしょう。

でも、人間関係は一人だけで作っているものではありません。

自分も変わる。
相手も変わる。
環境も変わる。

その中で、以前と同じ距離ではいられなくなることもあります。

だから、「人が離れた=自分の価値が下がった」ではありません。

もちろん、自分の言動を振り返ることが必要な場合もあります。

でも、何でも自分のせいにする必要もありません。

心だけを見て答えが出ないなら、身体を見る。

身体だけでも分からなければ、環境を見る。

そして、相手にも相手の事情があることを忘れない。

ひとつの理由ですべてを説明しようとしないことです。

人が離れていくときに、少しだけ見てみるもの

人が離れていく瞬間を、
「悪いことが起きた」
「自分に何かが足りなかった」
とだけ捉えなくてもいいのだと思います。

最近の自分は、どんなふうに眠っていただろう。
どんな呼吸をしていただろう。
誰といるときに身体が緊張して、誰といるときには力が抜けていただろう。
以前とは違うものを心地よいと感じるようになってはいないだろうか。

人との関係が変わったとき。
そこには、心だけでは分からない変化が起きていることがあります。

「なぜ、あの人は離れていったんだろう」

その答えを急いで決めるより、今の自分に何が起きているのか。

少しだけ、身体の声にも目を向けてみる。

人が離れていくという出来事を、自分を否定する材料にするのではなく、自分の変化に気づくきっかけにしてもいいのではないでしょうか。

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