第6章:安定職と返済完了―土台を固めることの大切さに気づいた日

安定職と返済完了 AC わたしのこと

基盤を立て直すための働き方

その頃、夢のためのレッスン代などのローンが大きく残っていました。

なので、抗がん剤治療を受けながら、私は「生活の基盤を立て直す」ことを最優先に考えていました。

治療の副作用に耐えながらも、働ける時は働き、借金返済のために地道に収入を積み重ねていきました。

これまでの私は、安定した土台を作る前に次の夢や挑戦に手を伸ばし、結果的に基盤を崩してきた――そう振り返れるようになったのも、この時期です。

ご褒美のような安定職との出会い

治療を終える頃、思いがけず安定した職を得る機会が訪れました。

意識して応募したわけではないのに、5年前に望んでいた仕事内容。

障害のある人と一緒に働いて、それぞれの特性を活かしたい。
やりがいと安定収入という、ご褒美のような仕事でした。

必死に働き続け、ついに借金を完済。
長く胸につかえていた重しが外れ、世の中で手足を伸ばして生きられるような解放感が広がりました。

「これからは少し楽をしてもいい」
そんな思いが芽生える一方で、本当は揺るぎない基盤を固め続けることが必要だと心の奥ではわかっていました。

だから、ここから、自分の居場所と基盤を固めていく!
そう思いながらも、行動は少し変わってきていて、心と行動がバラバラ状態になってきている感覚でした。

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